乱足(読み)みだれあし

精選版 日本国語大辞典 「乱足」の意味・読み・例文・類語

みだれ‐あし【乱足】

〘名〙
① 疲れたり、酔ったりして、しっかりしない足取り。みだりあし
※宇津保(970‐999頃)楼上上「みだれあしは動かれず侍り」
② 足をはげしく踏みしめること。また、その足取り。
太平記(14C後)一七「乱(ミダレ)足を蹈み、人交もせずただ二人、火を散してぞ斬合ける」
大勢の足なみがそろわないこと。また、足取りが乱れること。
※俳諧・犬子集(1633)二「天も花にゑゑるか雲の乱足〈親重〉」
能楽で、「猩々(しょうじょう)の乱れ」のときに用いる特殊な足さばき。一足一足を前にけるようにして進む技法
猿楽足拍子の一つ。詳細は不明。
※二曲三体人形図(1421)「さて乱足の次に、左足右足と、左右に身をきふくつかいて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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