九鬼隆一(読み)くきりゅういち

精選版 日本国語大辞典 「九鬼隆一」の意味・読み・例文・類語

くき‐りゅういち【九鬼隆一】

枢密顧問官男爵。号成海。摂津三田(兵庫県)の生まれ。文部省にはいり、のち古社寺保存会会長・帝室博物館総長などを歴任。岡倉天心らの運動を助け、明治の美術行政に貢献した。嘉永五~昭和六年(一八五二‐一九三一

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「九鬼隆一」の解説

九鬼隆一 くき-りゅういち

1852-1931 明治時代の美術行政家。
嘉永(かえい)5年8月7日生まれ。九鬼周造の父。丹波綾部(あやべ)藩(京都府)家老九鬼家の養子慶応義塾福沢諭吉にまなぶ。文部省にはいり,明治11年パリ万国博に出張して各国の美術事情を視察帝国博物館創設につくして22年初代総長となり,古美術の保護につとめた。昭和6年8月18日死去。80歳。摂津三田(兵庫県)出身本姓星野

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