九疇(読み)きゆうちゆう(きうちう)

普及版 字通 「九疇」の読み・字形・画数・意味

【九疇】きゆうちゆう(きうちう)

国を治める九つ原則五行五事八政五紀皇極など。〔書、洪範〕天乃ち禹に洪範九疇を錫(たま)ふ。彝倫(いりん)攸(もつ)て敍(の)ぶ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の九疇の言及

【分類】より

…インドでは天,地,人を区別せず,パクダ・カッチャーヤナのように地,水,火,風,苦,楽,魂を要素とするような哲学をつくったが,これらは構成要素であって分類とはいえず,普遍者を重んじるインドでは一般に博物学は発達しなかった。中国では,《書経》で五行,五事,八政,五紀,三徳,五福,六極など〈九疇(ちゆう)〉と呼ばれるカテゴリーが展開され,《易経》では陰と陽にもとづく体系がつくられたが,いずれも事物の性質やふるまいを規定するものと考えられ,事物を分類する枠組みとはいいがたい。分類としては《易経》の〈繫辞伝〉に出てくる〈三材〉(天,地,人)や明代にできた博物誌《三才図会》の14門があげられる(図2)。…

※「九疇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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