丸木舟・独木舟(読み)まるきぶね

精選版 日本国語大辞典 「丸木舟・独木舟」の意味・読み・例文・類語

まるき‐ぶね【丸木舟・独木舟】

〘名〙
原木をくりぬいて造った刳舟(くりふね)。縄文時代以降鎌倉時代を通じて造られ、室町時代に複雑な構造船ができるまで舟の主体をなした。材はカヤ・マツ・クスノキが多用された。形態は竹を割った形のもの(割竹型)と鰹節のように端部のとがったもの(鰹節型)などがある。堅牢なため近世・近代に至るまで沿岸の小型漁船として一部で使用された。うつろ船。まるた船。くり船。〔羅葡日辞書(1595)〕
丸木をくりぬいた舟に棚板や梁などを付加した船。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android