丸山古墳〈岡山県〉(読み)まるやまこふん

国指定史跡ガイド 「丸山古墳〈岡山県〉」の解説

まるやまこふん【丸山古墳〈岡山県〉】


岡山県備前市畠田ほかにある古墳。JR赤穂線香登(かがと)駅から南500mのところ、鶴山(つるやま)丘陵にある円墳。古墳時代前期(4世紀後半)に築造されたと考えられ、葺石(ふきいし)と埴輪(はにわ)が埋められていた。1936年(昭和11)に内部の調査が行われ、竪穴(たてあな)式石室は全長約4m、幅1.5m、天井は凝灰岩の加工石4枚を用いていることがわかった。また、石室から太陽などの文様をほどこした家形石棺が発見された。副葬品も豊富で、30面以上の青銅鏡、銅鐸(どうたく)、玉製四脚盤、坩器台(かんきだい)、巨大な菅玉(くだたま)や勾玉(まがたま)などが出土した。出土品は東京国立博物館に収蔵されている。岡山県南部における代表的な円墳で貴重な出土品も多く、1957年(昭和32)に国の史跡に指定された。JR赤穂線香登駅から徒歩約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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