丸める・円める(読み)まろめる

精選版 日本国語大辞典 「丸める・円める」の意味・読み・例文・類語

まろ‐・める【丸める・円める】

〘他マ下一〙 まろ・む 〘他マ下二〙
円形にする。輪にする。丸くする。まるめる。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月二二日「はこのふたにひろげて、日蔭をまろめて」
② 固めて丸くする。一かたまりにする。まるめる。
御伽草子・福富長者物語(室町末)「くろくまろめたる薬二つぶとり出し」
③ 全体をそれで作り固める。まるめる。
平家(13C前)四「たとひこがねをまろめたる馬なり共」
④ 髪をそって丸坊主にする。剃髪(ていはつ)する。まるめる。
※虎明本狂言・東西離(室町末‐近世初)「てんだいの剃刀にて、ひたいをまろめ」
⑤ 人を甘言でまるめこむ。籠絡(ろうらく)する。まるめる。
評判記色道大鏡(1678)二「金銀にてまろめても其甲斐ひとつもなしと覚悟すべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android