中貫宿(読み)なかぬきしゆく

日本歴史地名大系 「中貫宿」の解説

中貫宿
なかぬきしゆく

[現在地名]土浦市中貫

水戸街道の宿場。土浦宿と稲吉いなよし宿(現新治郡千代田村)の間に位置する。水戸街道の整備とともに江戸初期に開かれた。慶応元年(一八六五)の中貫宿絵図(国立史料館蔵)によれば、土浦宿寄りから上宿かみしゆく・中宿・下宿に分れ、宿はずれには両側に土塀がある。本陣は街道の東側に一軒、旅籠は東側に一軒、西側に二軒、馬宿は西側に二軒あり、酒造の家もあった。板谷いたやには一里塚もあった。「おだまき」によれば人足二五人、馬一〇疋が備えられ、定助郷沖宿おきじゆく田村たむら手野ての白鳥しらとり神立かんだつ木田余きだまり殿里とのざと小山崎こやまざき今泉いまいずみ(現土浦市)永井ながい本郷ほんごう上坂田かみさかた下坂田しもさかた大志戸おおしと(現新治郡新治村)山本やまもと(同郡千代田村)戸崎とざき(同郡出島村)の一六ヵ村。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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