中田博之(読み)なかだ ひろゆき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中田博之」の解説

中田博之 なかだ-ひろゆき

1912-2000 昭和-平成時代の箏曲家,作曲家。
大正元年12月25日生まれ。15歳で初代越野栄松に師事し,山田流箏曲をまなぶ。山田流古曲伝承のほか,独自の歌唱法を確立させ,歌物にすぐれる。数おおくの新曲を発表。平成2年人間国宝。3年日本三曲協会会長。平成12年12月8日死去。87歳。東京出身。東京音楽学校(現東京芸大)選科修了。作品に「秋篠寺」「王昭君」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中田博之の言及

【山木派】より

…門下からは,初世藤井千代賀(1878‐1965),初世越野栄松(1887‐1965)などの名手が輩出。現在は,初世越野門下の中田博之(1912‐ ),室岡松孝(1918‐ )や,2世藤井千代賀(1918‐ )などが山木派を代表している。ただし,1948年には,4世の孫の重明(1915‐81∥大正4‐昭和56)が5世を襲名して,山木千賀を名のった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」