中津川(神奈川県)(読み)なかつがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中津川(神奈川県)」の意味・わかりやすい解説

中津川(神奈川県)
なかつがわ

神奈川県の中央部を流れる相模川(さがみがわ)の支流丹沢山地(たんざわさんち)主峰群(塔ヶ岳(とうがたけ)、丹沢山など)の北東斜面に源を発し、宮ヶ瀬湖(宮ヶ瀬ダムによるダム湖)で早戸川をあわせ、厚木市街地の北部で相模川へ流入する。延長33キロメートル、流域面積103平方キロメートル。上流山地のうち、低山部はスギヒノキなどの植林(常緑針葉樹林)、中山部はおもにコナラ、クリ林(常緑広葉樹林)で覆われ、鳥類やチョウ類が多く、四季折々の変化がおもしろい。上流の早戸川の谷も渓谷美に優れる。愛川町半原(はんばら)地区には青少年施設が設けられている。これら中津川本・支流の水源地区から丹沢山地主峰群への登山路も開かれている。宮ヶ瀬ダムは、首都圏の水対策のため、中津川上流に建設されていたもので、2000年(平成12)完成した。

[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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