中泊(町)(読み)なかどまり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中泊(町)」の意味・わかりやすい解説

中泊(町)
なかどまり

青森県北西部、北津軽郡(きたつがるぐん)にある町。2005年(平成17)、北津軽郡中里町(なかさとまち)、小泊村(こどまりむら)が合併して成立。町名は合併前の両自治体名から一字ずつを採用した。津軽山地の西側に位置し、五所川原(ごしょがわら)市をはさんで南東の中里地区と、北西の小泊地区に分かれ、南北に走る国道339号が両地区を結ぶ。町域の約6割が山地で、スギ、ヒバなどの針葉樹を中心とする国有林。中里地区は、白神(しらかみ)山地を源とする岩木(いわき)川が南西部を北流して十三(じゅうさん)湖に注ぐ。集落は岩木川東岸に開けた平坦地から山裾に発達。小泊地区は大部分が山地で平野は少ない。集落は日本海に突き出した権現崎(ごんげんざき)(小泊岬)の頸部にある小泊港や下前(したまえ)漁港の周囲に形成される。ストーブ列車で知られる津軽鉄道の終着駅、津軽中里駅がある。特産品はメバル、ヤリイカなどの海産物である。町域は津軽国定公園に含まれ、権現崎遊歩道などが整備されている。面積216.34平方キロメートル、人口9657(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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