中村神社(読み)なかむらじんじや

日本歴史地名大系 「中村神社」の解説

中村神社
なかむらじんじや

[現在地名]南郷町中村甲

南郷城跡の西麓、字宮田みやたの小字穴之前あなのまえにある。祭神は天照皇大神・彦火火出見尊・天忍穂耳尊・豊玉姫命・草葺不合尊・玉依姫命・神倭磐余彦尊・吾平津姫命など。旧郷社。和銅元年(七〇八)創設と伝え、かつては八社大明神(日向地誌)、八所大明神(飫肥藩人給帳)などとよばれた。南郷八宮の総社に位置付けられ、飫肥藩主伊東氏からも尊崇されて江戸時代には寛文三年(一六六三)の竿増分七升九合を加えて社禄六石四斗を給せられていた。

中村神社
なかむらじんじや

[現在地名]長野市松代町西条字中村

「延喜式」神名帳記載の埴科はにしな郡五座の一。しかし江戸時代末の人落合保考の「塊鑑つちくれかがみ」によると式内社の中村神社は五加ごか村(現更埴こうしよく市中村)であると記す。

現祭神は健御名方命・大国主命・素盞嗚命。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報