中村新太郎
なかむらしんたろう
(1881―1941)
地質学者。東京に生まれる。1906年(明治39)東京帝国大学地質学科卒業後、広島高等師範学校講師、農商務省地質調査所技師、朝鮮総督府技師を経て1919年(大正8)新設の京都帝国大学地質学科助教授に就任、ただちにアメリカ、イギリス、フランス、イタリアに留学、1922年教授に昇任した。徹底した野外調査教育で学生を指導し、幾多の優れた専門家を養成した。常磐(じょうばん)炭田、平壌炭田の報告は模範的調査と仰がれ、内外の文献にも通じ、厳密な批判検討で知られ、大正~昭和前期の地質学界の進歩に大いに貢献した。
[石山 洋]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
中村新太郎 なかむら-しんたろう
1881-1941 明治-昭和時代前期の地質学者。
明治14年4月21日生まれ。地質調査所技師などをへて欧米留学後,大正11年京都帝大教授。常磐(じょうばん)炭田などの地質調査をおこなう。日本地質学会会長をつとめた。昭和16年12月8日死去。61歳。東京出身。東京帝大卒。
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