中村勘三郎(4世)(読み)なかむらかんざぶろう[よんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村勘三郎(4世)」の意味・わかりやすい解説

中村勘三郎(4世)
なかむらかんざぶろう[よんせい]

[生]寛文2(1662)
[没]正徳3(1713)
歌舞伎俳優。江戸時代最初の官許の劇場猿若座 (→中村座 ) の座元。4世中村勘九郎の子。延宝6 (1678) 年3世勘三郎が没した際,座元名4世を襲名。のちに3世の実子に座元を譲り,1世中村伝九郎と改めた。『朝日奈』を創演した元禄期の名優。1世市川団十郎の荒事,1世中村七三郎の和事とともに名人三幅対と称され,奴荒事の祖とされる。

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世界大百科事典(旧版)内の中村勘三郎(4世)の言及

【中村伝九郎】より

…歌舞伎俳優。4世中村勘三郎の後名に始まり6世まである。初世が最も名高く,2世がこれに次ぐ。…

※「中村勘三郎(4世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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