中延村(読み)なかのぶむら

日本歴史地名大系 「中延村」の解説

中延村
なかのぶむら

[現在地名]品川区中延一―六丁目・東中延ひがしなかのぶ一―二丁目・西中延にしなかのぶ一―三丁目・旗の台はたのだい一―六丁目・戸越とごし五―六丁目・荏原えばら四丁目・同六丁目・二葉ふたば四丁目

戸越村小山こやま村の南に位置し、東は下蛇窪しもへびくぼ村・上蛇窪村、南と西は馬込まごめ(現大田区)立会たちあい川が流れ、中原なかはら往還池上いけがみ道が通る。「風土記稿」に「ナカノベ」の訓が付されているが、明治一八年(一八八五)刊「地名索引」(内務省地理局編纂)ではナカノブ。北条氏所領役帳に江戸衆の島津孫四郎(島津忠貞の子息か)の所領として「中之部」の地名が記されている。また中延の山野を八年間荒野に定め開発のために課税等を免除するという文書が残る(弘治二年正月一八日「永英判物写」風土記稿)。当地の八幡社の縁起に、文永年中(一二六四―七五)に源義家の遠孫にあたる荏原左衛門尉義宗が所領としたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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