中岡艮一(読み)なかおか こんいち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中岡艮一」の解説

中岡艮一 なかおか-こんいち

1903-? 大正時代鉄道員
明治36年10月12日生まれ。父の転職にともない上京,印刷会社をへて大正8年から山手線大塚駅につとめ,10年転轍(てんてつ)手となる。同年11月4日首相で政友会総裁の原敬東京駅で刺殺し,無期懲役となる。昭和9年恩赦で出所した。栃木県出身。著作回想録「鉄窓十三年」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中岡艮一の言及

【原敬】より

…しかし力の政治にひそむ腐敗は,満鉄事件,アヘン事件など政友会関係者の疑獄事件になってあらわれ,前内閣以来のシベリア出兵も尼港事件で破綻を示し,民心は去った。ワシントン会議と戦後不況に直面して政策転換を模索中,1921年11月4日,政友会京都支部大会出席のため東京駅改札口(南口)にさしかかったとき,大塚駅員中岡艮一(こんいち)の短刀に刺されて死去した。盛岡市大慈寺に葬られる。…

※「中岡艮一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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