中名辞(読み)ちゅうめいじ

精選版 日本国語大辞典 「中名辞」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐めいじ【中名辞】

〘名〙 (middle term の訳語) 論理学で、三段論法大前提小前提の中に現われる中概念名辞としていい表わした語。媒名辞(ばいめいじ)。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中名辞の言及

【三段論法】より

…例えば図2の三段論法は,[1]第1格AAA式,[2]第2格EIO式,[3]第3格AEE式となる。さて(3)において,結論命題Zcaの中の主語cは〈小名辞(小概念)minor term〉,述語aは〈大名辞(大概念)major term〉,推論においてcaの仲立ちをするbは〈中名辞(中概念),媒名辞(媒概念)middle term〉と呼ばれる。また,前提命題のうち,大名辞を含む命題は〈大前提〉,小名辞を含む命題は〈小前提〉と呼ばれる。…

※「中名辞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android