中別所村(読み)なかべつしよむら

日本歴史地名大系 「中別所村」の解説

中別所村
なかべつしよむら

[現在地名]弘前市中別所

岩木山の東麓にあり、北東高杉たかすぎ村、南は宮館みやだて村に接する。

村の西部にある俗称公卿塚くげづか石仏いしぼとけの板碑塔婆群のなかに、年紀のあるものがあり、弘安一〇年(一二八七)を最古とし、鎌倉時代末から南北朝を経て、室町時代の応永四年(一三九七)までたどることができる。しかし天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字には地名がみえない。

正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳の鼻和はなわ郡に村名があり、村高三九三・九三石、うち田方は三五八・九三石とある。寛文四年(一六六四)の高辻帳でも村高に変化はない。貞享四年(一六八七)検地帳によれば、村高四〇四・九二四石、うち田方三〇八・〇二八石、畑方九六・八九六石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android