中俣村(読み)なかまたむら

日本歴史地名大系 「中俣村」の解説

中俣村
なかまたむら

[現在地名]垂水市中俣

市来いちき村の北に位置し、西は海に面する。中俣浦があり、中股とも記される。中俣氏系図(川内市史料集)によると、建暦元年(一二一一)伊作平氏河辺氏の道平・道昌父子が垂水庄に到着して中俣郷を受領、中俣氏を称したという。天保郷帳などにみえる垂水村は、当村と市来村をさすとみられる。享保七年(一七二二)の古今覚書(垂水市史)に村名がみえ、高七七〇石余。

中俣村
なかまたむら

[現在地名]長野市大字小島こじま

千曲川左岸近くにあり、南は北八幡きたやわた川で布野ふの村と、西は小島村と、北は長池大町ながいけおおまちと、東は用水堰・道路で村山むらやま村と境する。

長享二年(一四八八)七月の諏訪社下社の春秋之宮造宮之次第(諏訪大社上社文書)に、「秋宮之役所」として瑞籬三三間のうち「弐間 中俣」とある。天正六年(一五七八)の下諏訪秋宮造宮帳(諏訪大社上社文書)には「秋宮瑞籬二間 中俣之造宮銭にて立申候得共、近年者不致取沙汰候間不建」とあるように中世は諏訪社下社秋宮の造宮所役を務めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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