中の口町(読み)なかのくちまち

日本歴史地名大系 「中の口町」の解説

中の口町
なかのくちまち

[現在地名]酒田市上本町かみほんちよう新井田町にいだちよう

かた町の東方に延びる両側町で、東は新井田川川端かわばた町・中之口川端なかのくちかしばた町とも称した。内町組に属する。町名は三の丸の中之口にあたることに由来する(「明暦絵図書入」大泉叢誌)上杉景勝は当地を郭内に入れて侍屋敷としたが、酒井氏入部後侍屋敷は本丸と二の丸に移され、新井田川の川船業者や丁持などが多く居住した。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)に「かしはた町」とあり、町の長さ四〇間五尺、屋敷一四軒。天和三年(一六八三)の酒田町割家数人数書上(鶏肋編)では町域は一町半、家数二五・人数一一七。宝暦九年(一七五九)の内町組歩帳(伊東文書)では町幅四間一尺、家数三二・借宅四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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