両部習合（読み）りょうぶしゅうごう

精選版 日本国語大辞典

りょうぶ‐しゅうごう リャウブシフガフ【両部習合】

〘名〙

① (「りょうぶしゅごう」とも) ＝りょうぶしんとう（両部神道）

※続無名抄（1680）中「両部習合(りゃうぶシュカウ)の神道は、弘法伝教等の智識、仏法を以て神道に合し、胎金両部を陰陽に配し、神仏の本地一体とす」

② (神道と仏教との融合の意から) 二つのものがいっしょになること。特に俳諧で、雅俗をあわせて材料とすること。

※俳諧・鶉衣（1727‐79）前「両部習合の俳諧には、劉伯倫がのみぬけも、夏炉亭の餠ずきなるも、ともに俳諧の趣向なれば、我門には上戸もめでたく下戸も猶めでたし」

出典　精選版 日本国語大辞典