両刀遣(読み)りょうとうづかい

精選版 日本国語大辞典 「両刀遣」の意味・読み・例文・類語

りょうとう‐づかい リャウタウづかひ【両刀遣】

〘名〙 (「りょうとうつかい」とも)
① 刀を左右の手に一本ずつ持って戦う剣法。また、その剣客二刀遣い二刀流
② 二芸を兼ねること。二つの相反するようなことをたくみに使い分けること。また、その人。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る「限りなき大慾と、限りなき少慾と。〈略〉先生は実際その巧妙な両刀つかひだった」
③ 二つの相反するような嗜好を持つこと。特に、酒と甘いものとの両方を好むこと。また、その人。二刀遣い。二刀流。
人情本花鳥風月(1830‐44頃)四「貞次郎は両刀遣(リャウトウツカ)ひ、甘いものもるはうだから持てて遣んな」

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