世帯染(読み)せたいじみる

精選版 日本国語大辞典 「世帯染」の意味・読み・例文・類語

せたい‐じ・みる【世帯染】

〘自マ上一〙 せたいじ・む 〘自マ上二〙 世帯を持った者らしくなる。生計のやりくりを中心とする考えをもったり、それらしい態度をとったりする。また、生活苦労などから、ふけたり身なりが粗末になったりする。しょたいじみる。
評判記色道大鏡(1678)一四「さなき時は世帯(セタイ)じみて飽事まのあたりなり」
破戒(1906)〈島崎藤村〉九「彼の世帯染(セタイジ)みた、心の好ささうな、〈略〉お妻は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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