世付く(読み)ヨヅク

デジタル大辞泉 「世付く」の意味・読み・例文・類語

よ‐づ・く【世付く】

[動カ四]
世情に通じる。世慣れる。
「かく―・きて物し給ふなる、よろこび申さむ」〈宇津保・国譲中〉
男女間の情を知るようになる。色気づく。
「この君や―・いたる程におはする」〈若紫
世間並みになる。
「―・かぬ御もてなしなれば、もの恐ろしくこそあれ」〈夕顔
世間じみる。世俗に染まる。
「歯ぐろめつけねば、いと―・かず」〈堤・虫めづる姫君

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