世を渡す(読み)よをわたす

精選版 日本国語大辞典 「世を渡す」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 を 渡(わた)

衆生苦海から涅槃(ねはん)へ渡らせる。世の人を救う。済度(さいど)する。
※元輔集(990頃)「よをわたすひじりをさへや悩まさむ深き願ひのならずなりせば」
② 隠居して跡目を譲り渡す。世をゆずる。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三「いづれも子共に世をわたし、年にふそくもなければ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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