不合(読み)フゴウ

デジタル大辞泉 「不合」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ごう〔‐ガフ〕【不合】

一致しないこと。合わないこと。
思うようにいかないこと。また、ふしあわせなこと。
「その宮仕へも―にては、かたげになむあめる」〈宇津保・沖つ白浪〉
貧しいこと。
「山の―の事どもなど常にとぶらひければ」〈今昔・二八・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不合」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ごう ‥ガフ【不合】

〘名〙 (形動)
① (━する) 気の合わないこと。折り合わないこと。仲の悪いこと。また、家風に合わないこと。
※岩瀬本大鏡(12C前)三「人のほどもやむごとなくおはしまししかど、ふかうにおはすとて」
② ふしあわせなこと。
※宇津保(970‐999頃)沖つ白浪「そのみやづかへもふがうにてはかたげになむあめる」
③ 貧乏なこと。
※今昔(1120頃か)二九「己等は不合の身にも不候はず、田十余町は名に負ひ侍り」

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