下野条村(読み)しものじようむら

日本歴史地名大系 「下野条村」の解説

下野条村
しものじようむら

[現在地名]福知山市字下野条

三岳みたけ山の東麓、長尾ながお川の上流に位置する。北は坂浦さかうら峠で雲原くもばら村と境し、古代から中世にかけての丹後への主要道山陰道丹後別路が村の東方を通って雲原へと通じていた。近世にもこの道筋は利用され、「丹波志」に「下野条村ヨリ丹後国山谷村迄二十三丁半牛馬不通、但山谷峠国境迄拾三町、古来ヨリノ道筋、雪中ニハ難通」とある。

中世には佐々岐ささき下山しもやま(金山郷)の地であり、元亨二年(一三二二)六月二〇日付治部卿法印某寄進状(金光寺文書)に「寄付 蔵王権現七王子惣大般若転読供事 合壱石弐斗御年貢斗定者 佐々岐下山保野条村奴多谷上坪四合田所当内(下略)」とあるのが地名のみえる早い例である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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