下襲の裾(読み)したがさねのしり

精選版 日本国語大辞典 「下襲の裾」の意味・読み・例文・類語

したがさね【下襲】 の 裾(しり)

下襲①の後身(うしろみ)下部。裾(すそ)ともいう。鎌倉時代以来長く裾をひく着装のために上下を切り離して別裾(べっきょ)とする風が起こり、従来様式を続きの下襲という。長さは、別裾は腰から、続きは足首から測るのを例とするが、具体的には位階官職により時代によりまちまちである。また、裾(すそ)をひかないで等身の長さとするのを纔着(さいじゃく)といい、行事によっては当日だけの一日晴(いちにちばれ)と呼ぶ様式を用いた。
※枕(10C終)四八「したかさねのしりみじかくて随身のなきぞいとわろきや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android