下裳(読み)シタモ

デジタル大辞泉 「下裳」の意味・読み・例文・類語

した‐も【下×裳】

奈良平安時代女性かさねをつけるときに下にはく裳。
湯巻き。〈色葉字類抄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下裳」の意味・読み・例文・類語

した‐も【下裳】

〘名〙
古代女子重ねの裳の際に下につける裳をいう。
※催馬楽(7C後‐8C)我が門に「わが門に わが門に 表裳の裾ぬれ 之太毛(シタモ)の裾ぬれ 朝菜摘み 夕菜摘み」
② 入浴する際、腰に巻きつける布帛湯具。また、腰巻き。ゆもじ。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
※后宮名目抄(14C頃)(古事類苑・器用一一)「御したも 下裳とかく」

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