下田原浦(読み)しもたはらうら

日本歴史地名大系 「下田原浦」の解説

下田原浦
しもたはらうら

[現在地名]古座町田原たはら

田原川の河口、熊野街道大辺路に沿った海浜の村。口熊野の東端にあたり、東を奥熊野という。もと大辺路筋に一里塚があり、「続風土記」は「是より東新宮領とす、田原上中下旧は一村にして下田原浦より奥熊野の地なれとも、今は下田原浦古座組に属するを以て口熊野とす、故に此一里塚自然に口奥の堺の如し」と記す。

田原の地名は「熊野年代記」天正一一年(一五八三)六月二七日条に「田原ニテ合戦、湯川衆下ハヤ衆ヲ打トル、人数八百人」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android