上鈎村(読み)かみまがりむら

日本歴史地名大系 「上鈎村」の解説

上鈎村
かみまがりむら

[現在地名]栗東町上鈎

下鈎村の南東に位置する。主集落は葉山はやま川の北、東海道に沿う街村。中世は鈎御園のうち。同御園は上下に分れるが、当村名はこれを継承。長享元年(一四八七)足利義尚が鈎に陣を置いたが、義尚没後荒廃した同陣所跡は天正一一年(一五八三)当地を領した脇坂安治により開墾され(永正寺文書)、元禄年間(一六八八―一七〇四)までに寺内じない村として分村。慶長検地では高九九二石余(正徳三年「郷村高付帳」中村文書)。寛永石高帳では高五一〇石余で山城淀藩領(以後幕末まで同藩領)。慶安高辻帳では田四八八石余・畑二一石余。元禄郷帳では寺内村を分村したため高二九七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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