上生井村(読み)かみなまいむら

日本歴史地名大系 「上生井村」の解説

上生井村
かみなまいむら

[現在地名]小山市上生井

おもい川の自然堤防上に集落が並び、北西端を与良よら川が南西流する低湿地で、水塚のある家がみられる。長享三年(一四八九)四月二五日の渋垂小四郎申状写(渋垂文書)に「上名間井村」とみえ、古河公方足利成氏が渋垂氏に安堵している。喜連川家料所記(喜連川文書)によれば、古河公方料所として永禄三年(一五六〇)以前に同家臣簗田氏に与えられていたが、同年小山氏の押領するところとなった。寒川さむかわ郡に属し、文禄四年(一五九五)の榎本領二十四村惣高覚(大出善作文書)によると二〇七石余。慶長六年(一六〇一)下総古河藩領。慶安郷帳では田方八〇石余・畑方二七四石余。文化一二年(一八一五)の家数六八・人数二一九(「人別書上帳」岩下久彦文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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