上泉城跡(読み)かみいずみじようあと

日本歴史地名大系 「上泉城跡」の解説

上泉城跡
かみいずみじようあと

[現在地名]前橋市上泉町

桃木もものき川左岸、上泉郷蔵の近くにある。本丸と二ノ丸の跡がほぼ完全に残る。本丸は南北七〇メートル、東西六〇メートルで、周囲は堀で囲まれる。東の虎口と二ノ丸へ続く南の虎口に土橋跡が残る。二ノ丸は本丸の南に続き、南北四〇メートル、東西六〇メートルで、同じく四囲に堀をめぐらす。本丸に面した側に土居が築かれる。かつては本丸・二ノ丸の外側に外郭があったと思われ、北方西方に土居の跡と思われるものもあり、城域は東西六〇〇メートル、南北四〇〇メートルほどであったと思われる。「関八州古戦録」によれば、天文二四年(一五五五)上杉景虎は「利根川ヲ渡リ上泉ノ辺ヘ乱入」している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android