上柏野村(読み)かみかしわのむら

日本歴史地名大系 「上柏野村」の解説

上柏野村
かみかしわのむら

[現在地名]松任市上柏野町・中柏野町なかかしわのまち

小上おがみ村の南東扇状地の扇央部に位置し、山島やまじま用水が流れる。北陸街道が通る。中世には西に続く荒屋柏野あらやかしわの村などとともに柏野とよばれた。正保郷帳によると高六二四石余、田方四〇町三反余・畑方一町三反、ほかに新田高五六石余(免三ツ一歩三厘)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高六九六石、免四ツ四歩、小物成はなし(三箇国高物成帳)。寛文年間の家高数五・百姓数一六(高免付給人帳)。「皇国地誌」によると家数四三・人数二〇三、五穀・野菜のほか実綿・藍葉・菜種・桑葉・柿・梅・葡萄・栗などを産した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報