精選版 日本国語大辞典 「上本」の意味・読み・例文・類語
あげ‐ほん【上本】
〘名〙 役所に差し出す納本。特に、明治以後、演劇または映画に上演する前に、興行の願書と一緒に、警視庁または府県庁保安課にさし出して検閲を受ける正副二通の台本。昭和二〇年(一九四五)終戦以降一時米軍の検閲を受けたが、この制度は廃止されている。伺本(うかがいぼん)。
※古川ロッパ日記‐昭和九年(1934)五月一一日「ラヂオ二十日は、菊田一夫作『笑ふ巴里』と定めて、アゲ本する」
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