上新郷村(読み)かみしんごうむら

日本歴史地名大系 「上新郷村」の解説

上新郷村
かみしんごうむら

[現在地名]羽生市上新郷

東はあいの川を挟んで桑崎くわさき村、上岩瀬かみいわせ村・中岩瀬村・下岩瀬村など。旧利根川自然堤防上の村で、河畔砂丘の跡もみられる。かつて利根川は当地で二またに分流していたが、文禄三年(一五九四)おし(現行田市)の城主松平忠吉の付家老小笠原三郎左衛門吉次により締切られたと伝え、旧河道は会の川となった(川俣締切跡として県指定史跡)小笠原吉次が当地西福さいふく寺に宛てた同年三月の会の川堤見廻り証状があった(風土記稿)

忍領に所属(風土記稿)。天正一九年(一五九一)六月、忍城主松平家忠に宛行われた一万石のうちに「新郷・下新郷・荒木別所」の四千七二四石がある(「伊奈忠次知行書立」長崎県片山家文書)。慶長一三年(一六〇八)三月一五日の騎西郡忍領之内新郷御検地水帳(漆原家文書)があり(二二冊のうち一冊現存)、上新郷・下新郷の別記がない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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