上折壁村(読み)かみおりかべむら

日本歴史地名大系 「上折壁村」の解説

上折壁村
かみおりかべむら

[現在地名]室根村矢越やごし

釘子くぎのこ村の北にあり、東は新館にいだて(三九四・八メートル)、西は木戸脇きどわき山、北は三枚さんまい(三二〇メートル)などに囲まれ、中央を北流するおお川は千刈田せんがりた付近で東に流れを変え下折壁村に至る。北部を東西気仙沼けせんぬま街道が通る。折壁の地名は室根山信仰にちなんだ神下里河辺かみおりかべから出たとする伝承がある。古くは陸奥桃生ものう郡に属したとも伝えられる。天正二年(一五七四)五月一七日の葛西晴信寄進状(折壁金森文書)に「磐井郡東山折壁村」とみえ、同村一万五千刈のうち五千刈の地が灯明料として室根両宮(現室根神社)に寄進された。寛永一九年(一六四二)の上折壁村検地帳(県立図書館蔵)によれば、田方四一町一反余・代四八貫二八九文、畑方八三町七反余・代一九貫六三八文、茶畑一畝余・代三一文、名請人数五二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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