上姉体城跡(読み)かみあねたいじようあと

日本歴史地名大系 「上姉体城跡」の解説

上姉体城跡
かみあねたいじようあと

[現在地名]水沢市姉体町

国道三四三号沿いの寺西てらにしにある。東西八〇メートル×南北一五〇メートルの平城で南北に細長い。代々佐々木氏の屋敷地である。北塁は小高く本丸、南塁は二の丸であろう。四面には高さ一メートルの土塁、その外側は幅の広い水濠があり、茂井羅しげいら堰から取入れている。南塁の中央に四脚門があり、ほぼ中央に掘割がある。城中用水路として作営された人工池であり、西堀との間の土塁の下は暗渠である。「仙台領古城書上」には本丸として東西三四間×南北四〇間、二の丸として東西二一間×南北四二間とあり、現況と一致しないが、現在残る館の南面続きの水田が二の丸ではなかったかと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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