上奥沢村(読み)かみおくさわむら

日本歴史地名大系 「上奥沢村」の解説

上奥沢村
かみおくさわむら

[現在地名]大田原市上奥沢

中央をまき川が南流し、東は金丸かねまる丘陵、西側も丘陵地で、集落は川両岸の微高地にある。南は奥沢村、北・西は中田原なかだわら村。東西に黒羽くろばね街道が通る。天正一八年(一五九〇)の那須藤王丸資景知行目録(那須文書)に「下おく沢、上おく沢」とみえ、一八七石五斗一升とある。当初那須藩領。慶安郷帳では奥沢村と一括され幕府領、その後大田原藩領になったと思われ、寛文四年(一六六四)の大田原藩領知目録に村名がみえる。寛保二年(一七四二)の阿久津三左衛門知行物成諸役書上(大田原市公民館蔵)では藩士阿久津氏分の当村内の田三石七斗余に対し米四俵二斗余、畑七石五斗余に対し荏油七斗余、金二分、銭六四七文の年貢で、そのほか遠伝馬銭三九〇文・出夫銭三八五文・夫役銭一四五文・わら草四駄・かや四駄を負担していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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