上大富村・下大富村(読み)かみおおどめむら・しもおおどめむら

日本歴史地名大系 「上大富村・下大富村」の解説

上大富村・下大富村
かみおおどめむら・しもおおどめむら

[現在地名]春日井市大留おおどめ

神領じんりよう村の東隣、庄内川に沿う。「尾張国地名考」に「野部茂富曰、大留はもと大の目の転声なるべし」とあり、「徇行記」にも村名の表記は上大留・下大留となっているが、内々うつつ神社の宝物、湯立神楽の釜には上大富村・下大富村と記される。古文書(「高蔵寺町誌」所収)に乎止江村とあり、尾張氏の祖乎止与命(小豊命)にちなむ名と考えられる。文明九年(一四七七)から天文年間(一五三二―五五)にかけての寄進の様子を伝える円福寺寄進田帳(円福寺蔵)に「大留田嶋彦四郎母寄進」とある。

下大留村は寛文一一年(一六七一)家数四五、人数三〇九(寛文覚書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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