上唐川村(読み)かみからかわむら

日本歴史地名大系 「上唐川村」の解説

上唐川村
かみからかわむら

[現在地名]伊予市上唐川

現伊予市の南部山地に位置し、障子しようじ(八八四・九メートル)西北麓、もり川上流域の小村。西北の下唐川村との境は浮穴うけな郡・伊予郡の郡境をなしており、南は浮穴郡佐礼谷されいだに(現伊予郡中山町)、東から北へ浮穴郡の鵜崎うのさき村・両沢りようざわ(現伊予市)外山とやま村・大角蔵おおかくら(現伊予郡砥部町)と小さな山村が続く。寛永一二年(一六三五)以来大洲藩領で、いわゆる「御替地おかえち」の村の一であるが、浮穴郡砥部とべ郷に属する。

上唐川村
かみからかわむら

[現在地名]穴水町上唐川

北東流する小又おまた川支流に沿う山間にあり、北は山を隔てて下唐川村、南は山越え河内かわち村・宇留地うるち村。通称うわだに。領主の変遷は川島かわじま村に同じ。土方雄久知行目録に村名があり、高二五二俵余、うち荒一六二俵余で、残高の四割が百姓得分。正保郷帳では高一九五石余、田方一二町三反余・畑方一町七反余。貞享四年(一六八七)の家数一六(うち役家一三)・人数九九、馬三九(加賀藩史料)。享保六年(一七二一)には高二〇一石余、免二ツ九分で、小物成は炭竈役一石(「幕府領小物成帳」室木文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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