上包(読み)うわづつみ

精選版 日本国語大辞典 「上包」の意味・読み・例文・類語

うわ‐づつみ うは‥【上包】

〘名〙
① 物の上をおおい包むもの。また、おおい包むこと。包装。〔観智院本名義抄(1241)〕
※俳諧・青根が峯(1698)自得発明弁「公卿百官へ給ふ餠の上包に、銀杏の葉に名字を書て、水引にはさみて」
書状の上を包む紙。うわまき。
源氏(1001‐14頃)澪標「うはつつみばかりを見せたてまつらせ給ふ」
書物を包むおおい。書物の帙(ちつ)。ふまき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の上包の言及

【手紙】より

…時代により変遷があるが,概略は次のようである。上包本紙と同じ料紙を竪に折って包み,上下の両端を裏に折りこみ,または捻り,紙撚などで縛った。古くは季節の草木にくくりつけ,使者に持たせたこともある。…

※「上包」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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