上出部村(読み)かみいずえむら

日本歴史地名大系 「上出部村」の解説

上出部村
かみいずえむら

[現在地名]井原市上出部町・七日市町なぬかいちちよう

下出部村の東に位置し、北は井原村東西に走る山陽道に沿って街村を形成し、東部の枝村七日市村には七日市宿が置かれた。毛利氏支配末期の五組衆再検高付立(山口県文書館所蔵文書)に「上出部」とみえ、一人分の先給高六二一石余・再検高九五一石余。寛永備中国絵図では山崎家治先知とあり高一千一五石であるが、下出部村と位置が入れ替っていて、誤記とみられる。以降の領主変遷は下出部村に同じであったと考えられる。延宝五年(一六七七)の検地帳(後月郡誌)によれば古検高一千一五石余・反別七七町余であったが、うち三町三反余が川成・荒地などになり、間竿の違いによる出目(八町九反余)・新開地(一〇町三反余)など合せて高九四六石余・反別九二町九反余、屋敷数九九(うち郷蔵三)、川役銀二〇匁を上納し、五〇間に一二三間の九沓池など池床四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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