上佐那河内村(読み)かみさなごうちむら

日本歴史地名大系 「上佐那河内村」の解説

上佐那河内村
かみさなごうちむら

[現在地名]佐那河内村かみ

下佐那河内村の西にある。北東流する園瀬そのせ川最上流部にあり、名東郡南西端に位置する。北流してきた音羽おとわ川がほぼ中央部で園瀬川に合流する。北・西は名西みようざい鬼籠野おろの(現神山町)、南は勝浦かつうら藤川ふじかわ(現上勝町)。古くは中辺なかへん村と称されたとみられ、また下佐那河内村と一括して佐那河内村とよばれた。正保国絵図には中辺村とみえ、高四四九石余。寛文四年(一六六四)郷村高辻帳では田方三八八石余・畠方六一石余、芝山・はへ山と注記される。この間、慶安三年(一六五〇)から承応元年(一六五二)まで蜂須賀光隆領となり、慶安三年の蜂須賀光隆領分高并当物成帳には上佐那河内村とみえ、高七二四石余、物成三六二石余、請五ツ成で麦はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android