三輪野山遺跡群(読み)みわのやまいせきぐん

日本歴史地名大系 「三輪野山遺跡群」の解説

三輪野山遺跡群
みわのやまいせきぐん

[現在地名]流山市三輪野山 北浦・道六神など

江戸川から約〇・六キロほど東方、標高一七メートル前後の台地上に分布する遺跡群で、三輪野山第II遺跡・同第III遺跡・三輪野山八重塚みわのやまやえづか遺跡などから構成される。昭和六二年(一九八七)に第III遺跡、平成元年(一九八九)に第II遺跡の発掘調査が実施された。第III遺跡では古墳時代前期五・同後期二、奈良・平安時代四、時期不明三の計一四軒の住居跡が検出されている。古墳時代前期の集落は一軒の大型住居の周りに三軒、ほか北方に離れて一軒が孤立したように展開、これら発見された住居内からは台付甕・壺・高坏などの土師器が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報