日本大百科全書(ニッポニカ) 「三芳(町)」の意味・わかりやすい解説
三芳(町)
みよし
埼玉県南部、入間郡(いるまぐん)にある町。1970年(昭和45)町制施行。関越自動車道と国道254号が通る。武蔵野(むさしの)台地北部に位置し、町域の大部分は台地で、柳瀬(やなせ)川流域のみに低地が発達する。ニンジン、ゴボウ、ホウレンソウを中心とした蔬菜(そさい)類の生産が盛んで、サツマイモは「富の川越いも」として知られる。南部の上富(かみとめ)は、元禄(げんろく)年間(1688~1704)川越(かわごえ)城主柳沢吉保(よしやす)が開拓した三富新田(さんとめしんでん)の一部である(中富、下富は所沢(ところざわ)市)。上富の三富開拓地割遺跡は県の旧跡に指定されている。都市化が進み、工場の進出が著しい。面積15.33平方キロメートル、人口3万8434(2020)。
[中山正民]
『『三芳町史』全5巻(1986~1992・三芳町)』
[補完資料] |