三章(読み)サンショウ

デジタル大辞泉 「三章」の意味・読み・例文・類語

さん‐しょう〔‐シヤウ〕【三章】

三つの章。三つ目の章。
《三箇条の法の意から》簡明な規則。→法三章

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精選版 日本国語大辞典 「三章」の意味・読み・例文・類語

さん‐しょう ‥シャウ【三章】

〘名〙
① 文章の三つの段落。また、三個の編章や箇条。〔詩経周南・関雎・詁訓伝〕
② (中国、漢の高祖が、秦の法律が非常に繁雑であったのに対し、人を殺す者は死刑、人を傷つける者は罪に処し、窃盗者は同断との三つの章の法だけを定めたという「史記‐高祖本紀」の故事から) きわめて簡明な法律、または、規則。法三章。
扶桑集(995‐999頃)九・北堂漢書竟宴詠史得高祖〈菅原淳茂〉「八難従流謀楚国。三章解綱撫秦民」 〔漢書‐叙伝下〕

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世界大百科事典(旧版)内の三章の言及

【三章問題】より

…〈三章Tria Kephalaia〉(英語ではThree Chapters)とは,6世紀の単性論派論争においてネストリウス的異端の疑いをかけられた3人の神学者の人物と著作を指す。すなわちモプスエスティアのテオドロスの人と著作,テオドレトスがアレクサンドリアのキュリロスに反駁した著作,エデッサの主教イバスIbas(在位435‐457)がペルシアの一主教マリスMarisにあてた書簡である。…

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