三番村
さんばむら
[現在地名]東
淀川区
豊里一―三丁目、旭区
生江三丁目・
中宮五丁目・
大宮五丁目・
太子橋一丁目
新家村の東、天王寺庄村の西に位置。淀川対岸荒生村(現旭区)とのあいだに荒生渡がある。西成郡には当村のほか南中島にも三番村(現大淀区)があり、両者を区別して当村を上三番村、南中島を下三番村とも称した。地名は聖徳太子が四天王寺伽藍建立の地を求めて当地を訪れた時、この辺りで草を刈り馬に与えたところから草苅というようになり、さらに竹を切って笛を作り式三番叟の舞楽をさせたので、三番の名ができ、もとは草苅三番とも称したという伝承がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報