三瀬川(読み)みつせがわ

精選版 日本国語大辞典 「三瀬川」の意味・読み・例文・類語

みつせ‐がわ ‥がは【三瀬川】

〘名〙 仏語亡者冥土(めいど)に行く時に渡るという川。渡る所が三か所あり、生前の罪の有無軽重によってどこを渡るかを決定するとされる。みつのせがわ。三途の川。
蜻蛉(974頃)付載家集「みつせがはあささのほどもしらはしと思ひしわれやまづ渡りなん」

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世界大百科事典(旧版)内の三瀬川の言及

【三途の川】より

…渡るところが三つあるため,このようにいう。三瀬(みつせ)川,葬頭河(そうずか),渡り川とも称する。亡者が冥途に行く途中で越えねばならないが,川には緩急の異なる三つの瀬があって,生前になした善悪の行為によって渡る場所が異なるという。…

※「三瀬川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」