三島(旧町名)(読み)みしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三島(旧町名)」の意味・わかりやすい解説

三島(旧町名)
みしま

新潟県中央部、三島郡(さんとうぐん)にあった旧町名(三島町(まち))。現在は長岡(ながおか)市の中央部を占める一区域。1955年(昭和30)脇野(わきの)町と大津(おおつ)村の一部が合併して三島町と改称。1956年三島町は日吉村の一部を編入。2005年(平成17)長岡市に編入。国道352号、403号が通じる。小木城山の東麓(とうろく)を流れる黒川流域は中越米の米どころをなし、長岡から出雲崎(いずもざき)に出るバス路線の要衝にあたる。旧町域の中心地区脇野は、近世天領の代官所の置かれた地で、古くから鋸(のこぎり)、鉋(かんな)、のみなどの打刃物(うちはもの)の鍛冶町(かじまち)として知られた。いまも会津鍛冶の伝統を継ぐ鋸がつくられる。良質の水に恵まれ、清酒、製麺(せいめん)、みそなどの食品工業も盛ん。西境の小木城址(おぎじょうし)は展望が優れる。

[山崎久雄]

『『三島町史』2巻(1984・三島町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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