三国宿浦(読み)みくにしゆくうら

日本歴史地名大系 「三国宿浦」の解説

三国宿浦
みくにしゆくうら

[現在地名]三国町宿しゆく

三国湊の西北方で、九頭竜くずりゆう川の河口北岸に位置する。古く宿駅であったことから村名が生れたとの伝えもある。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では三国浦に含まれ、正保郷帳に「三国宿浦」と記される。福井藩領。

安永二年(一七七三)の福井藩金津領村鏡(高橋家文書)によれば、総石高二六八・二二六石、田方五町四畝・畑方七町六反余で、田畑は「清水懸り」とある。山一二ヵ所を有し、家数五六、人数二三七(男一二〇・女一一七)で、円蔵えんぞう(真宗大谷派)と道場があり、春日宮・稲荷明神を祀り、祭礼は二月初午と八月一五日。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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